経済投資短歌2016.6.20 ミクロ経済学編

中湖 康太

ミクロ経済学編

効用最大化労働供給量の決定

労働供給量決定の第1ステップは 余暇(財)と消費財間の 効用最大化条件の下で 余暇需要量を決めること

労働供給量決定の第2ステップは 余暇保有量(保有時間)から 余暇需要量を減ずこと

余暇(財)と消費財間の効用最大化条件は 予算制約下での 限界代替率*=実質賃金

* 限界代替率 = 余暇の限界効用 / 消費財の限界効用 = w / p

余暇の限界効用は 労働の限界不効用で 名目賃金は余暇の価格なり

 

(注) 労働供給量の決定では、労働の限界不効用という概念がでてくる。労働の限界不効用と余暇の限界効用は、同じコインの表裏。名目賃金率は、余暇の価格と考えることができる。ミクロの労働供給量の決定は、消費者の効用最大化行動による多数の消費財の需要量の決定と基本的に同じと言える。労働供給量は、余暇保有量から余暇需要量を減じたものである。1日の時間は24時間と限られているので、24時間から生存に必要な睡眠時間を引いたものが余暇保有量であり、余暇保有量から余暇需要量を引いたものが、労働供給量と捉えることができるだろう。

2016.6.20

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