‘文化・社会 Culture’ カテゴリ
2025-10-21
人の植(ウ)うる 田は植ゑまさず 今更(イマサラ)に 国別れして 我(アレ)はいかにせむ
You’ve left the country now even without rice-planting people usually do.
Being left behind, what should I do?
狭野弟上娘子 (サノノオトガミオトメ)
(現代語訳)
人が植える、田植えもなさらずに、今さらに国(故郷)を離れて行かれ、(残された)わたしはどうしましょう。
Sanono Otogami Otome
(Vol.15 – 3746)...
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2025-10-21
我が背子(セコ)し けだし罷(マカ)らば 白たへの袖(ソデ)を 振らさね 見つつ偲(シノ)はむ
狭野弟上娘子 (サノノオトガミオトメ)
(現代語訳)
あなたが、ひょっとして(万が一) 退出する(下向する)ことがあったら、白妙(タヘ)の袖を振ってください。見ながらお慕(シタ)いしましょう。
Should you leave the capital to the provinces suddenly,
I would miss you, seeing your white sleeve waving, lonely.
Sanono Otogami Otome
(Vol.15 – 3725)
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2025-10-20
あしひきの 山路(ヤマヂ)越えむと する君を 心に持ちて 安けくもなし
狭野弟上娘子(サノノオトガミオトメ)
(現代語訳)
(あしひきの; 山に掛かる枕詞) 山道を越えて行こうとするあなたを気にかけていて、心穏やかでありません。
You are going to go over the mountain.
I'm very much concerned and feel uncertain.
Sanono Otogami Otome
(Vol.15 - 3723)...
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2025-10-19
宮人の 安眠(ヤスイ)も寝(ネ)ずて 今日今日(ケフケフ)と 待つらむものを 見えぬ君かも
狭野弟上娘子(サノノオトガミオトメ)
(現代語訳)
宮人が安眠もせずに、今日か今日かと待っているだろうに、姿をお見せにならないあなたです。
Courtiers must be waiting impatiently for you without sleeping well,
But, you are not showing yourself still.
Sanono Otogami Otome
(Vol.15 – 3771)...
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2025-10-19
味真野(アヂマノ)に 宿れる君が 帰り来(コ)む 時の迎(ムカ)へを 何時(イツ)とか待たむ
狭野弟上娘子 (サノノオトガミオトメ)
(現代語訳)
味真野(福井県越前市)に、宿泊されるあなたが、帰って来られる時になるのを、何時と考えて待てばよいでしょうか。
Alas, you are staying at Ajimano, lastly.
When can I see you, waiting for you to come back impatiently?
Sanono Otogami Otome
(Vol.15 – 3770)...
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2025-10-18
このころは 君を思ふと すべもなき 恋のみしつつ 音のみしそ泣く
狭野茅上娘子(サノノオトガミノオトメ)
(現代語訳)
この頃は、あなた思い、やりきれぬ恋ばかりして、声をあげて泣いています。
These days, I am falling in unbearable love with you, thinking only about you.
All I do is crying loud pining for you.
Sanono Otogami Otome
(Vol.15 – 3768)
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2025-10-18
命あらば 逢ふこともあらむ 我が故に はだな思ひそ 命だに経ば
狭野茅上娘子(サノノオトガミノオトメ)
(現代語訳)
命さえあったら逢うこともありましょう。私のためにひどく悩まないでください。
Don’t bother too much about me if you live.
We can surely meet again if only we live.
Sanono Otogami Otome
(Vol.15 – 3745)
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2025-10-17
反歌
ひさかたの 都を置きて 草枕 旅行く君を 何時とか待たむ
(現代語訳)
久方の都をあとにして草枕旅に出るあなたを、いつ帰られるかと待てばよいのであろうか。
Envoy
How long should I wait for you to come back here,
As you leave behind the capital after a long time somewhere?
(Vol.13 - 3252)...
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2025-10-17
相聞
あきづ島 大和の国は 神(カム)からと 言挙げせぬ国 然れども 我あ言挙げす 天地(アマツチ)の 神もはんはだ 我が思(オモ)ふ 心知らずや 行く影の 月も経行(ヘユ)けば 玉かぎる 日も重なりて 思へかも 胸安からぬ 恋ふれかも 心の痛き 末(スエ)つひに 君に逢はずは 我が命の 生けらむ極み 恋ひつつも 我は渡らむ まそ鏡 正目(マサメ)に君を 相見てばこそ 我が恋止(ヤ)まめ
(現代語訳)
(あきづ島)大和の国は、神意のままに言挙げ(神の意志に反するような、個人の強い意志を主張するようなこと)をしない国だ。しかし、わたしは言挙げをする。天地の神々も激しく思うわたしの心をご存知ないのか。(行く影の)月もむなしく過ぎると、(玉かぎる)幾日も重ねて思うせいか、胸がせつなく、恋するせいか心が痛い。最後まであなたに逢えなかったら、わたしの命の続くかぎり、わたしは恋い慕いつづけてい...
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2025-10-16
反歌
磯城島(シキシマ)の 大和の国に 人二人 ありとし思はば 何か嘆かむ
Envoy
If there were another person like you, in Shikishima, Yamato,
What at all should I lament?
(現代語訳)
(磯城島の)大和の国に、あなたのような人が他にもいると思ったら、何を嘆くのでしょう。
(Vol.13 - 3249)...
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