経済投資短歌2016.6.7 ミクロ経済学編

中湖 康太

ミクロ経済学編

代替効果、所得効果と需要曲線

正常財の 需要曲線は (一般に)ゆるやかな右下がり

(非ギッフェン財で)劣等財の 需要曲線は 勾配急な右下がり

ギッフェン財で劣等財の 需要曲線は 例外的な右上がり

他の条件一定で ある消費財の価格変化がもたらす作用(働き)は 代替効果と所得効果に分けられる

同一効用の 無差別曲線上の移動をうながす働きを 代替効果という

他の条件一定で ある消費財の価格を変化させた時 予算線と無差別曲線の階層がシフトして 所得効果が作用する

他の条件一定で ある財価格を変化させた時の働きは 代替効果と所得効果に分けられる 

劣等財かつギッフェン財は 所得効果 larger than 代替効果

(注) 好況時は、正常財関連株が良い。一般に景気敏感株(シクリカル: cyclical)と呼ばれるグループである。多くの企業がこれに属すると言って良いだろう。

以前にも述べたが、不況下においてディフェンシブなのは、劣等財を扱う企業である。さらに、劣等財でかつギッフェン財を供給する企業は、価格を上げることによって需要を増加させることができるわけで、不況下でも業績を伸ばすことができることになる。非シクリカルまたはカウンター・シクリカル(counter-cyclical)とよばれる企業で、ヘルスケアやIT関連、労働節約的代替的な資本財を扱う企業がこれにあたる場合があるだろう。もっとも、劣等財というより、需要の所得弾力性が非弾力的な企業をカウンター・シクリカルと呼ぶことがより一般的かもしれないが。

いずれにしても、価格変化、所得変化が当該企業の財サービスの需要にどういう影響をあたえるかを踏まえた上で、景気動向、経営戦略、商品開発、経営者のセンス等を評価し、企業業績予測、株価評価に結び付けることは重要な視点であろう。

2016.6.7

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