経済投資短歌2016.6.27 ミクロ経済学編

中湖 康太

ミクロ経済学編

消費者余剰 - 利他の市場メカニズム

消費者余剰の本質は 外部経済に似たるなり 多数の他者(需要者)から得る余剰ゆえ

消費者余剰とは 支払ってよい額と 払った額の差額なり

(注) 個別の財市場の(部分均衡)分析に、消費者余剰という概念がある。通常の右下がりの需要曲線、右上がりの供給曲線を仮定すると、両曲線の交点で、市場価格と需要供給量が決定される。需要曲線は、多数の消費者がある財に対して支払って良い金額をプロットしたものと考えることができる。価格が下がるに従って需要量が増加する。価格が上昇するに従って、供給者は生産を拡大し、供給量を増やす。

多数の需要者(消費者)がいることによって市場価格は下落する。つまり、利他の経済学に通じることであるが、市場は、多数の消費者(需要者)が相互に他者に余剰(満足)を与える機構でもある、と考えることができるであろう。

自動車を考えてみる。消費者が自分ひとりであれば、需要は1台になる。1台のみ生産するコストは極めて高いものになるであろう。しかし、自動車を購入したい人が多数いるために、より低い価格で自動車を購入することができる。

市場メカニズムは、弱肉強食といったイメージでとらえらることがある。しかし、実は、他者に余剰(満足)を与える利他のメカニズムである。

2016.6.27

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