新著「短歌のリズムで読むシェイクスピア・ソネット 」発刊

2019-01-31

短歌のリズムで読むシェイクスピア・ソネット: 14行詩をたった31文字ではやわかり (GCS出版)

内容紹介
本書は、シェイクスピアのソネット集という154編からなる14行詩のエッセンスを、日本語の詩文のリズム(韻律)である5-7-5-7-7の短歌形式にまとめたものです。

シェイクスピアのソネット鑑賞のために創作したものです。この短歌をよむことで、各ソネットが何を言おうとしているのか、そのポイントをつかむ一助になればと思います。

本書は、3部から構成されます。第I部が、鑑賞にあたっての基礎知識、第II部が、本書のコアであるシェイクスピア・ソネット鑑賞短歌集で、ソネット154編に対応する全154首、第III部が、鑑賞短歌、それに対応するコア4ライン、フルテクストとキーワード訳注です。

14行のソネットを、5-7-5-7-7の短歌にまとめるにあたっては、各ソネットにあるいくつかの意味合いや表現のポイントを、1つに絞り込むという作業を行っています。そして、シェイクスピア・ソネットのエッセンスを、日本語のリズム、短歌のリズムに乗せたものです。

シェイクスピアは世界的な文豪です。しかし、中世ルネッサンス期の英国に生きた人であることから、その作品は古い難解な英語で書かれ、わたしたちには近寄りがたい古典と思われがちであるといってよいでしょう。しかし、シェイクスピアはわたしたち現代人と変わらぬ生の人間であり、その感受性はわたしたちの時代に通じるものです。

シェイクスピアは、劇作家である前に詩人であった、といわれます。驚くべきことは、その劇作品が1部の作品を除いて、すべて詩(韻律)で書かれているということです。つまり、シェイクスピアの芸術性は、ストーリーテリング(話しの展開)だけではなく、言葉を詩、韻律として、音楽としてあやつる天才性にあったといえるでしょう。

シェイクスピアのすばらしさにふれるには、「ハムレット」に代表される四大悲劇、「ロミオとジュリエット」などの悲劇、「「ベニスの商人」などの喜劇、「テンペスト」などのロマンス劇、「終わりよければすべてよし」などの問題劇を直接読むということがあります。

一方、その芸術性、天才性の根源である詩人としてのシェイクスピアにふれるという意味では、シェイクスピアが創作した154編の「ソネット」を読むということが、とても良いアプローチであると思います。

2019年1月
中湖 康太

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